親知らずの抜歯

親知らず

親知らずは、上下左右の最も奥にある歯です。智歯や第三大臼歯ともいいます。親知らずは10代後半から生え始め、20代前半には歯根も完成します。しかし、親知らずはまっすぐ生えてくるとは限らず、その多くは斜めや横向きに生えてきます。その結果、隣の歯を押したり口腔内の粘膜を傷つけたりして、さまざまなトラブルを引き起こすのです。

親知らずによるトラブルや治療法は次のとおりです。

むし歯

親知らずは、まっすぐに生えていても清掃が難しく、むし歯になりやすい歯です。また、斜めや横向きに生えていると、隣の歯との境目に食べかすが残りやすいので、隣の歯もむし歯になってしまいます。

智歯周囲炎

歯ブラシがしっかり届かないことで、歯周病になる場合があります。智歯周囲炎が悪化すると、顔が腫れて膿が溜まる他、骨髄炎のような重篤な病気になる可能性も否定できません。さらに、周りの骨が破壊されて細菌が増殖する場合もあります。智歯歯周炎が起きると、数ヶ月~半年ほどのスパンで再発をくり返す傾向があるので、親知らずは抜歯してしまった方がよいでしょう。

歯列不正

斜めや横向きに生えている親知らずは、隣の歯を押すことで歯並びを乱す場合があります。

顎関節症

上下の親知らずが正しく噛み合わないことで、顎関節に負担がかかります。その結果、顎関節症を発症し、顎の痛みや頭痛、肩こりなどに悩まされる恐れがあります。

頬や歯茎の傷

斜めに生えた親知らずが口腔内の粘膜や歯茎を傷つける場合があります。

治療について

親知らずのトラブルを防ぐ方法は存在しないので、基本的には抜歯を行います。ただし、炎症が強い時期は抜歯できないので、まずは抗炎症薬で炎症を鎮める必要があります。炎症が強い状態で抜歯すると、痛みや腫れがさらに強くなり、場合によっては喉の方へと炎症が広がることで開口障害や顔の腫れなどが引き起こされます。

また、親知らずが太い神経や血管に触れていたり、これらの近くまで伸びていたりする場合があるので、事前のレントゲンやCT検査が必要不可欠です。当院では、治療前に精密な検査のうえ治療を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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