なぜ白くて固いはずの歯が、虫歯になると黒くなったり、穴があいたりしてしまうのでしょうか。
その原因は、強い酸にさらされ続けることによって歯が溶かされてしまっているのです。
では、その酸はどこから出てくるのでしょうか。
それは、口の中にいる虫歯菌が糖分を吸収して、酸を出しており、その酸によって歯は溶けているのです。
ただ、唾液の素晴らしい作用の一つで、唾液がその酸を中和してくれるので、一度溶けてしまったカルシウムなどのミネラルが歯に戻ってくれます。
そのおかげで、普段は黒くなったり穴があいたりしないのです。
ただ、甘い物を長時間ダラダラ食べたり飲んだりを続けていると、中和しきれないので、歯が酸にさらされ続け、溶けてしまうのです。
なので大切なことは、『甘い物を今後食べたり飲んだりしないで下さい。』
なんてそんなひどいことは言いません。(笑)
ちゃんと上手な摂り方があります。
①甘い物は時間を決めて食べたり飲んだりする。
普段水分補給代わりに栄養ドリンクや甘いコーヒーなど飲むのは虫歯のリスクが高くなります。
乾燥する時期ののど飴や、甘いガム、グミ、チョコなど小腹すいたからとお菓子をつまんだりするのも虫歯になりやすくなります。
②甘い物を摂るなら食後のデザートや一杯にする様にしましょう。
食後お口の中は酸性になっています。その時に一緒にデザートや甘いコーヒーなど摂るのは、さほど問題ありません。
普段はお水やお茶を飲む様にしましょう。
この様なことを知って意識するだけで、原因が変われば結果も変わってきます。
歯磨きが苦手だから、虫歯になりやすい体質だからとあきらめないで下さい。
もっと重要なことがこの食生活です。
これまで虫歯を治療しては、再発してを繰り返してきた方は是非意識する様にしてみて下さい。